クラロウォールナットは北米に自生していたアメリカンブラックウォールナットに、ヨーロッパから持ち込んだイングリッシュウォールナットを接ぎ木して生まれた種です。食用に適したクルミの実をつくるために品種改良が施されましたが、期待した結果が得られなかったようです。暫くの間その存在は忘れられていましたが、伐採時に一般的なウォールナットとは違う荒々しくも美しい木目が露わになり装飾用に重宝されるようになりました。
ただ品種改良によって生まれた種である為、自生しておらず絶対数が少ないため大変希少です。クラロウォールナットの芯材は荒波の海面が陽光に照らされて輝くような表情豊かな激しい杢目が大変魅力的です。また根の辺りには他の樹種では滅多にお目にかかれない無い独特の瘤杢(コブモク)がその圧倒的な存在感を際立てます。