昨日は、今後お取り扱いさせていただく革の作家さんとの打ち合わせでした。
とても情熱のある熱い方で、10時半からの打ち合わせ、気がつけ16時を
まわっていてびっくり!でしたが、それくらい引き込まれる楽しいひととき
でした。
革も木と同じく経年で色が変化し、艶を増し、味わいがでる素材の一つです。
今の日本ではバックでも家具でも壊れたら捨てて新しいものを買い替える
という方が大半を占めているとおもいます。
ヨーロッパのほうでは、代々家具が大切に使われていたり、
かっこいい鞄だなと思って聞いてみると実はおじいちゃんが使っていた鞄だ
なんて事がよくあります。
思い出も愛着もあるものを簡単には捨てるなんて考えられないと言います。
彼の作るものは、長く使え修理ができるように作ってあるそう。
例えば、革のはじっこの部分の仕上げの仕方も、普通なら顔料を塗って
はいおしまいという部分。
簡単ではあるが、このやり方では修理がきかないため、修理がきくよう
気が遠くなるような行程を経て仕上げてあるそうです。
また、ミシンで仕上げていると一カ所糸が切れてしまうと全部はずしてミシンを
かけなおす必要があり、買い直した方が安いですよなんて言われることが
よくありますが、手縫いだと切れた部分のみの縫い直しで大丈夫だそう。
そうやって大切に使ってほしいと気持ちを込めて作られているものには
きっと魂が宿っているんだろうなとおもいます。
その時点でただの『物』ではなくなっているのではないかと。
だからこそ大切に扱い、簡単に捨てられる存在ではなくなるのかもしれません。
KOMAの家具も同じ思いで作られています。
オイル仕上げの無垢の家具なら、傷がついても汚くなってもカンナややすりを
使って何度でも新品同様に生まれ変わる事ができます。
私がこの世にいなくなった100年後にもKOMAの家具を大切に使われている
ところを思うとロマンだなあと(愛)
さて話は革の方に戻りますが、靴以外ならなんでも作れるそうなので、
革のこんなものがほしいな〜というものがありましたらぜひご相談ください。
わたしもまずは自分の頭に思い描いている名刺入れとバックを作ってもらおうと
構想中なので、できあがったらアップしますね!