一枚板のテーブルをお探しのご夫婦。ご希望のサイズや色味などをお伺いし、一枚板を探すところからさせていただきました。
ご夫婦の目に留まったのは、欅の一枚板。縮みも入っていて木目の表情がとてもいい板。厚みも95mmありとても立派です。
一般的に割れが入っている箇所はエポキシ樹脂で埋めたりするのですが、割れの一つ一つに丁寧に木を埋めて作りました。
ちょうちょ(楔)の真ん中あたりに木を埋めています。
こちらはさらに小さい割れの部分。右側に細い材がたくさんありますがこれは全て厚みが異なる板。割れの厚みに合うものをひとつひとつ丁寧に埋めていきます。左側はこの板を埋めて削った後です。アップで撮っていますが実際はとても細かい割れです。
割れを埋める作業はこんな感じ。まず鑿で丁寧に割れを整えます。
整えた割れにピタリと木を埋めます。
余分な部分をのこぎりでカットしてから鉋をかけ仕上げていきます。
脚は今回新たにデザインさせていただきました。鉄脚ですとどうしても無骨な印象になりますが、曲線で柔らかみを感じる可愛らしい脚で、チャーミングな奥様のイメージにぴったりです。

お部屋の雰囲気にもとてもマッチしていますね。『本当に素晴らしいテーブルを作っていただいてありがたく思っています。年を経るのが楽しみです。』 とお客様。喜んでいただけて嬉しいです!この度は本当にありがとうございました!

